漫画感想『呪術廻戦』(今週のジャンプ・特別編)

遡ること4年前くらい、学生時代の友人とオンラインで雑談していたとき、「最近のジャンプの漫画は面白いから読んでみろ」と言われた。当時は『鬼滅の刃』すらよく知らなかったが、そのとき紹介された2作が『チェンソーマン』と『呪術廻戦』だった。特に呪術廻戦については作者が自分達と同い年くらいと聞かされ、少し親近感が湧いたのを覚えている。当時ネットで数コマくらい見た感想は「ハンターハンターじゃん」だったのだが、自分と同年代の人間が同じ子供のころに読んだ漫画に影響を受け、第一線で活躍しているというのが少し嬉しかった。

一般的かはわからないが、少なくとも自分の周りでは呪術廻戦はその「親近感」がウケている要因の一つだったと思う。作風やセリフ回し、設定はかなり「ヒネたオタク」っぽく、オマージュ元も今の20-30代が摂取してきたコンテンツ中心だった。そういう雰囲気がネットのヒネたオタクからも支持されていたように感じる。漫画サークルで一目置かれているようなセンスの良い奴を囲むような感じで、オタク友達のような距離感で「芥見は~」とか言っている人をよく見かけたのも、割とそういう親近感から来ていると思う。
なぜ売れたか?みたいなのは特に細かくは話さないが(他の人が色々言ってるだろうし)、とりあえず上記で触れたようにセンスは読み始めた頃1からずば抜けていたと感じた。呪術の出てこない弁護士や芸人の単発の話(しかも面白い)が週刊少年ジャンプに載ってたのはかなり異質だったし、味方キャラの遺言を「呪い」と呼んだりする感性もかなり独特だった。そしてそういう独自のセンスがキャラクターに深みを出して、多くのファンを生んだのかなとも思う。

個人的に残念だったのが死滅廻游編の導入(禪院家壊滅)あたりで、1ヶ月くらいの長期休載を挟んでしまったこと。アニメの監修に加えて作画コストのかかりそうな渋谷編2が終わった直後だったのでしょうがないっちゃないのだが、休載時の挨拶で「今までも打診はあったが、スピード感を優先しまとまった休載をとらなかった」と言っていたのもあって、休載が明けてからはかなりスピード感(ライブ感)優先の漫画になってしまったと思う。毎週目まぐるしく展開が変わってそれはそれで週刊漫画としては面白い部分もあったのだが、それでも自分としては渋谷編以前の丁寧な雰囲気も大事にしてほしかった。
最終章の新宿編にもなるとアニメ2期やらイベントやらでさらに心身ともにボロボロになってそう3なのが傍目にも分かり、かなり見ていて苦しくなる部分もあった。粗が出るとネットでは色々言われ、巻末コメントでは他の作家が日記を残してるなか一人だけ毎回設定の補足をし、多忙で作画もあまり安定せず…という感じでかなり負のスパイラルに入りかけていたと思う。個人的には週刊漫画ではあまり設定の粗とかは気にしないでもいいと思うのだが、作者本人としてはやはりこだわりたい部分なんだろうな4というのも分からなくはないのでそれが逆に辛かった。楽しそうに描いてた「みんなのオタク友達の芥見君」だったのに…

ただしやはり描きたいシーンが多くなるであろう最終盤(フーガ発動くらい)からはかなり持ち直した感じもあり、おそらく前から考えていたであろう結末へと無事着地できていた。色々大変そうだったが、「王道から逃げない」と言っていた通り、爽やかに終わってくれてひとまずは良かったと思う。
次回作…は気が早すぎるかな。尾田栄一郎や堀越耕平のように自分のアイデアやキャラをみんなにガンガン発表していきたい!というタイプではなく、自分の内面に溜まったものを自分のために吐き出しているような描き方をしてそうなので、よっぽどのことがない限り次作は無いかなー5と思っていたのだが、巻末コメントで「また挑戦できるように頑張ります」と言っていたのが嬉しかった。ゆっくり休んで、またいつか載る日を楽しみにしてます。6年間お疲れ様でした!

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今週のジャンプ(2024年40号)

最近は電子で読んでる人のほうが多いと思うけど、もう遊戯王カードとかあんま付けなくなった?

  • カグラバチ
    なんと巻頭カラー!次に来るマンガ大賞1も取ったらしく、まさに絶好調である。
    本編は今回の護衛対象、漆羽(うるは)の話。双城やら漣家の兄貴やらでこれまでも結構クセ強めのキャラは出てきているが、こいつもなかなか面白そうなキャラではある。そこそこの長さの編っぽいので敵も雑魚だけってことはないと思われるが、敵側もキャラ立ってる奴が出てくると良いな。
  • 呪術廻戦
    前回あの締めなら流石に終わったでしょ、ということで無事決着。裏梅2は…
    「オマエは俺だ」は真人戦にも出てきたセリフ…と思いきや、あっちは「俺はオマエだ」らしい。どういう解釈をするかは各々に任せるが、今回は同族嫌悪的な使い方ではなく、同情と親愛に基づくセリフなのかな。しかし宿儺は「お前と一緒は死んでもイヤ」3ということで消滅。まぁ良い落とし所なんじゃないでしょうか。
    もともと「どう死ぬか」という非常に暗い動機で始まった物語であり、それをなぞるように陰惨な展開も多かったのだが、紆余曲折あった上で「生きていこう」という結論を出したのはなかなか泣かせる。主人公の扱いについてはヒネた作者もかなり苦慮してそうな節があったので、シンプルに虎杖も作者もここまで辿り着けて良かったねという感想です。
    後半はサクサク進んで日常に戻りつつある流れに。1年3人組も九相図編以来で懐かしい感じ。ここまでサクサクやられると話余るんじゃないか、というよりまだなんか一波乱あるんじゃないかとも思っちゃうけど…
  • あかね噺
    Σ師匠が領域を展開。『死神』は割と知名度のある話だと思うが、オチは噺家によって独自のアレンジを加えたりするのだとか。ただΣ師匠はシンプル・イズ・ザ・ベストを貫いてるっぽいので今回はスタンダードなオチかな?メタ的な話をすると落語紹介漫画の側面もあるわけだしね。
  • サカモト
    インペルダウン?
  • 鵺の陰陽師
    連載開始当時の「変な漫画」からいつの間にか普通の(00年代くらいの)ジャンプ漫画になり、普通のポジションを獲得しているこの漫画。原作は付いていない4のだが、休載せずに毎週なかなかの描きこみを上げていると思う。まぁちょっと前はヒロアカとかもいたわけだが…
  • 逃げ上手
    ずっと気になっていたが、後醍醐天皇の顔が映らないのは今後もそういうキャラで通していくんだろうか?なんかのコードに引っかかってこういう表現をせざるを得なかったみたいな話ではないよね?
  • アンデラ
    もともと非常にムラのある漫画だが、微妙に盛り上がっていないときにアンディが復帰してしまった気がする。つまらない展開というわけではないけど、満を持しての復帰の割にはイマイチ乗り切れていない感が…
  • 極東ネクロマンス(最終回)
    『PPPPPP』のときもそうだったが、打ち切りは打ち切りでも謎ENDみたいなのをやられるとやはり困惑する。ファンもいるだろうしせめて綺麗に終われよという気持ちも無くはないのだが、温めていた話を無理やり終わらされるのもクリエイターとしてはかなり屈辱的だろうし、こういうぶん投げ方したくもなるよな、という同情の気持ちもある。まぁあんまり気を落とさず頑張ってね…
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今週のジャンプ(2024年39号)

体調が悪い!でも…

  • 呪術廻戦
    突如残り5話とか言い出した看板漫画。まぁ本誌で連載追いかけてる人たちからすると妥当な残り話数か?でもあと10話くらいは続くかと思ってたなぁ。
    ということで釘崎復活。ミゲルや日下部まで拾ったような漫画なのでまぁコイツも拾うだろうとは思ってたが、虎杖の回想で遺影みたいになってたのでやっぱり死んでるのか?と思ったらどっこい生きてた。最後までライブ感でやってるね~
    ラストはケイテイ拳1+黒閃でフィニッシュ。真人戦とだいたい同じ流れなのはご愛嬌。1年近く戦ってたがいよいよ引導を渡したか!?
  • あかね噺
    引き続きΣ師匠の話。ジイさんがカッコいい漫画なのではここは2-3話使ってたっぷりやりそう。
  • ワンピース
    改めて読み返したらなんかページ少なくないか?
    黄猿はなんだかんだでかなりメンタルにこたえたらしく、泣きながら感情を吐露。大将は実在の人物モデルだしあんまボコボコにしたり殺したりできなそうなので、こういう感じの痛み分けみたいな決着が中心になりそうな気がするなぁ。
    ルフィ側は出港で次回からは完全にエルバフ編に。東の海~GL前半・ワノ国・エルバフあたりはかなり初期から温めてそうなアイデアなので、アートワーク的にも結構楽しみではある。北欧のヴァイキングモチーフっぽいしかなり西洋ファンタジーに揺り戻してくるかな?
  • カグラバチ
    尋問も1話でさくっと終わらして所有者護衛編に突入。キャラもどんどん立ってきて会話劇だけでも面白い漫画になって来てて良いですね。こういう流れでキャラ人気が高まってくると固定ファン2も付きやすくなるので、着々と連載上位陣への道のりを進みつつある感じ。しかしあっという間に掲載順位上がったなぁ。
  • ひまてん!
    没個性感はあるけど個人的にはアオノハコよりは好きです。
  • 願いのアストロ
    実は連載開始してからこのサイトでは全く触れていなかった漫画だが、自分は意外と評価していたりする。ちょっと淡白だがなんだかんだで読みやすくアクションもしっかりしてるのはさすがマガジン看板作家というところ。今後大きくハネるかどうかは分からないが、ヒロアカ呪術が抜けてしばらくチャンスはありそう3なので、そのうちにキャラ人気やらを確立してほしいところ。
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今週のジャンプ(2024年36・37合併号)

まぁこういう回だし……ね!?

  • サカモト
    なんか過去編で死んでたおっさんことキンダカが復活。この漫画はこういう気だるげな強いおっさんみたいなのを描かせると上手いよね~ なんか割と死んじゃってる気もするけど…
    大人気(?)キャラのタカムラの爺さんも死んじゃって、新章入ってでなんとなく空白の期間なので、ここらで魅力的なキャラはどんどん投入してほしいなぁ。
  • あかね噺
    なんか師匠死亡フラグ立ってね?
  • ワンピース
    五老星には全然歯が立たなくて敗走…みたいな流れになるかと思いきや結構痛み分け、というか割と勝ち寄りの撤退になって終了。エッグヘッドにはもう流石に用はないのでもうすぐ章は終わりかな?個人的には世界政府よりは海賊同士のドンパチのほうが楽しみ(というよりやっぱりそっちをメインにしてほしい。海賊漫画だし)なので、次の島では四皇とも絡んでほしいところ。
  • ヒロアカ(最終回)
    実は俺がジャンプを読み始めたころから最終決戦をやってたのだが、サブキャラ中のサブキャラの話まできっちり回収し、ヴィランは全員救済し…ととんでもなく遠回りしていたので最終回まではかなり時間がかかった印象。3年くらいか?
    ただその分「取りこぼし」というのはほとんどなく、まさしく作品内で貫いたテーマに則った形で終われたかな?作者の人柄がよく出ているというか、きっとデクのように真面目で(そんで根暗で)誠実な人間なんだろうなぁと感じた最終回だった。前も書いたような気がするが、他の漫画家では到底描けないようなこっ恥ずかしい王道展開1を描ける、そしてそれに説得力を持たせる画力を兼ね備えた漫画だったと思う。10年間お疲れ様でした。
  • 呪術廻戦
    ついに領域展開した虎杖。なんかシンエヴァっぽい空間かと思いきや謎の聖地巡礼2がスタート。この作品はキャラクターのバックグラウンドを悲しいイベントとかで語らず、小さな生活の中のエピソード群で描くのが良い。今回のテーマに則ると、環境が人間を形成し、無数の人間の記憶が環境を形成していく(つまり全ての人間には存在意義がある)ってとこだろうか。最近は怒涛の展開の連続でこの漫画のそういう繊細な部分が失われてた感もあったが、ここにきてこのノリに戻してくれて良かった。いよいよ終わりが近いと感じる。
    というわけで虎杖vs宿儺の対立もいよいよ深まり、「全ての人間に価値がある」vs「俺以外は価値なし」という対立構造に。虎杖も渋谷からの激戦を経てなんか仏みたいな境地に達している。いろいろと語って宿儺にも読者にも「コイツ何が目的なんだ?」と思わせておいて、それが判明した瞬間彼岸のような光景に変わるページが秀逸。これは「和解」や「話し合い」などではなく…
  • カグラバチ
    毎週バチバチにキマッたコマで魅せてたが、全員助かり、クズ共は死んで、会場も爆砕3してめでたしめでたしで楽座市編終了!一件落着っぽい話だが、きっちり気になるヒキで締めているのも良い。掲載順含め最近はかなり波に乗っている4ので、このままガンガン進めてほしいところ。
  • こち亀
    最近はたまに載っても人情物みたいな話が多くてう~んって感じだったんだけど今回はほどほどにバカバカしい話で良かった。自分としてはもうちょいドタバタのロードムービーっぽい話でも良かったけどね!
  • 夜桜
    最近あんま真面目に読んでなかったけど、ちょっと見ないうちにめちゃくちゃ白が多い漫画になってないか!?
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今週のジャンプ(2024年26号)

何か月ぶり…?

まぁあんまりブランクは気にせずにやります。書きたいときにね。

  • ワンピース
    どうせ始まる前に妨害されて終わりでしょ、と思っていたベガパンクの演説ももう3週くらい続いている。なんか世界情勢みたいなのもついでに描いてるしここで世界観についてはあらかたネタバラしするつもりだったりして… 戦争はまだ終わってはいないってことだし、順当にいけば天竜人vsルフィ諸々の流れになるのかなぁ。でもこの規模だし普通に無血革命とかの線もありそう。
  • 呪術廻戦
    記事更新サボってるうちに真希とミゲルと東堂が参戦して…フーガも出てきて…実はうだうだやってるだけであんま進んでないのか?と思っていたらなんと五条の死体in乙骨という衝撃の展開に。正直令和のヒット漫画を舐めていた1というか、これはまぁ普通のバトル漫画じゃ絶対にやらない展開だろう。ただ凄いには凄いんだけどそれでこれからどう収拾つけんねんというのが正直な感想かも。
    いい感じに追い詰めてたのになんか普通に1コマでぶん殴られて処理されている虎杖が哀愁を誘う。俺は応援してるよ…
  • 飛んで火にいる夏と蛍(読切)
    何気にジャンプのスポーツ漫画の中では打率の高いバスケもの。絵も良いしストーリーもいい感じだったのでそのうち連載あるかも?呪術とヒロアカ終わったらかなり読者減りそうだしなぁ…
  • サカモト
    なんかアニメ化するらしい。話が面白いタイプの漫画ではないのでこれは作画見てからかな~
    ここ最近はタカムラの爺さんの活躍にネットが湧いていたがここでラスボス(暫定)がコピーして倒していったんバトル終了。人気ありそうなキャラだったのにここで退場は惜しいなぁ2。ラスボス含め敵サイドはどうにもパッとしない奴が多いのでもう少し色々出してほしいかも。
  • カグラバチ
    安定して面白いが掲載順はいまだに中の下くらい。中堅層がやたら多いので打ち切られることはなさそうだけど…
    内容は引き続き漣家戦。結構良いキャラ3が多いのでここで敵キャラ全員退場はもったいない気もするけど、前の双城のことを考えると結構さくっと終わらせそうな気もする。
  • グリーングリーングリーンズ
    巻末付近で細々とやってるが割と爽やかな展開が多くて好印象。終わりそうだけど…
    『ツーオンアイス』といい、最近は惜しい漫画が続いてるなぁ。まぁツーオン同様綺麗に完結できそうなのでそこは応援してます。
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今週のジャンプ(2024年10号)

別に月曜0時から20分くらいで読んで1時間で記事上げることもできるけどさ、今のSNS時代、自分のペースで作品を咀嚼してアウトプットするってのも大事なんじゃないの?俺がここに上げてるのは「感想」であって、「反応」じゃないんだからさ…1

  • サカモト
    まぁそうだよね…という内容。普段全然メインキャラ死なないから逆に豹が死んだときはちょっと引いたんだよね。それはそうと最近あんま坂本活躍してない気がするけど大丈夫か!?
  • ワンピース
    ルフィ復活で一気に決戦ムードに。ワノ国ではぽっと出感の強かったニカも回想での怒涛の伏線投入によりかなり重要なポジションになりつつある。エッグヘッドに迫っていたキャラは割と予想外の連中だったが、ここで出すならシャンクスvsキッドで顔見せしなくても良かったんじゃないか。ほとんどの読者は覚えてるキャラだろうし、いきなり見開きドン!で改めて肩書きと名前出してくれたほうが燃えたかも。
  • 呪術廻戦
    注目の宿儺vs乙骨。なのだが、乙骨というキャラは0巻の時点で物語が終わってしまっている奴なので個人的にはそこまで顛末2が気になるようなキャラでもない。領域展開も五条とか日車みたいな奴以外は基本的には既存の術式の超パワーアップ版でしかないなので、乙骨のもまぁこんなもんだよね…くらいなのが正直なところ3
    そして最後は虎杖の謎特性が発覚。魂を殴れるのは知ってたけどそういうのもできんの?死滅回游なんて受肉体と戦う機会は山ほどあったんだからそこらへん伏線張っておいてもくれても良かったよなぁ。
  • ハイキュー!!(読切)
    読んだことないんだけど、この坊主の人そんな重要/人気キャラなの?この人が!?4
  • 魔々勇々
    読切のときも思ったけど、ファンタジーバトルより現代ジュブナイルもののほうが向いてる作風な気がする。そして次号センターカラー。結構ヤバい気してたけど意外とウケてたりする?
  • カグラバチ
    カラーも上手いねぇ。新キャラの紹介回だが、掘り下げ方もちょっと特殊な感じ。この前もぽっと出の敵の下っ端の独白とかを一話使ってやったりしてたし、なかなか大胆な尺の取り方をする印象。
  • グリーングリーングリーンズ
    こっちは抜群に光るものがあるわけではないけど、まぁまぁ読ませる小話を続けている印象。個人的にはあかね噺とかも似たようなカテゴリなのだが、あそこまでの安定感はまだないかな。
  • ツーオンアイス
    壮行会回。ジャンプでは珍しい感じの話だが、作者が可愛がっているキャラ達がコマの中でわちゃわちゃしてる感じはちょっと鬼滅っぽいかも。今後のジャンプでの連載はちょっとわからないけど、別の雑誌とかならコアな人気を獲得できそうなポテンシャル5はあると思う。
  • 暗号学園(最終回)
    まぁよくある「数年後—」みたいな最終回。最後のほうはやっぱり駆け足というか、とっ散らかっている感じはあったかな。尺が決まっていたにしてももう少しはっきりしたシナリオを見たかったかも。
    原作が原作なぶんシナリオや作中のゲームばかり取り沙汰されるが、やはりこの漫画最大の功労者は作画担当の人(岩崎優次氏)だろう。膨大なキャラデザインやインパクトのある構図を週刊でバンバン描き上げていたのはかなり印象に残った。中盤はカラーも多かったしね。言葉を題材にした漫画だったけど、ラストにほとんどセリフがなかったのはある種原作者側の信頼もあったんじゃないかな。連載お疲れ様でした。
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今週のジャンプ(2024年9号)

少しずつ日が長くなって暖かくなってきた。冬が好きなんでちょっと憂鬱です1

  • ワンピース
    なんかページ当たりのキャラ数が増えて話が進まなくなってきた~
    先週まぁバスターコール別にもう大したことないよね、という話をしたが、作者的にもその辺はわかっていたらしく、戦力的な恐ろしさより土地自体やその文明を破壊する恐ろしさを強調してきた印象。黄猿もどうにも歯切れの悪い感じだが、果たしてすっきりした感じで終わってくれるかどうか…
    ラストでは第三勢力の登場を匂わせて終了。なんとなく伏線が張ってあった黒ひげ海賊団かな?
  • サカモト
    まぁ南雲は五条みたいなもんで、飛びぬけて強いし人気もあるからそうそう死なないでしょう。五条は死んでるけど… ただ結構メリハリのない展開は続いているので、ここに来てちょっと締めてきたみたいな感じなのかな。
  • アイシールド21(読切)
    俺の世代的には『Dr.STONE』の稲垣理一郎と『ワンパンマン』の村田雄介じゃなくて、『アイシールド21』の稲垣理一郎と『アイシールド21』の村田雄介だよね~。21周年記念の読切らしいです…21周年!!!!????
    『Dr.STONE』の千空とクロム、『トリリオンゲーム』のハルとガクなんかの仲間同士で理論vs熱血のぶつけ合いをすることはあったんだけど、そもそものアイシールド21ではヒル魔とそういうマッチアップをする人間はついぞ出てこなかった2ので、今回の読切ではセナvsヒル魔でそこをピックアップした感じに。まぁただ個人的にはヒル魔は千空よりかなり不器用なキャラだと思っているので、今回みたいに最終的に熱血vs熱血の勝負になるのはかなりアイシールドらしくて良かったかな。ハッタリを利かせながらも最後は王道のスポ根で締めるいい漫画だったよね、ということを思い出した読切でした。
  • キルアオ
    すっかりサーフィン漫画化。需要あるのか!?
  • グリーングリーングリーンズ
    こういう頼み込む展開で土下座だの勝負をせず、きちんと対価としての現金を支払うというのはかなり新鮮。これが現代的かとか漫画の展開としてどうかとかは知らないが、少なくともかなり新しいタイプの主人公像であることは確かだろう。少年読者の目にはどう映っているのかが気になるところ。
  • 魔々勇々
    急にあざといケモが出てきたり新展開に入ったりしてアワアワしている印象。なんにせよ盛り上がりにはちょっと欠けてるのでこれもメリハリのある展開が欲しいところだけど…間に合うか??
  • カグラバチ
    サクサク話が進むかと思いきや内ゲバ的な展開になりそうな予感。主人公以外の味方サイドは柴サンくらいしかキャラの立ってる奴がいないので、ここらで魅力のあるやつを出してほしいところ。しかしまた絵がちょっと荒れてきたなぁ。仮に軌道に乗っても呪術みたいにかなり波のある漫画になりそうではある。
  • 暗号学園
    この漫画は戦争を全く描いていないのに戦争をメインテーマに据えているという不思議な漫画であった。登場人物の悲しいバックグラウンドも口頭のみで示されることが多く、「そういうロールプレイ」感というか、茶番感がかなり強い3。そういう話なので、決着も言葉遊びで着けるというのは実に暗号学園らしい結末かも。つかみどころがなかったけど、強烈な個性を放つ良い漫画だった。お疲れ様でし…まだ終わってなかった…
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今週のジャンプ(2024年8号)

周りの人間が次々にコロナやらインフルでダウンしてます。
なぜオレはまだ生きてるんだ!!??1

  • アンデラ
    味方側も名前あんまり覚えきれてないのに敵側もどんどん増えていく~。まぁシンプルな概念系の敵が多そうなので味方よりは覚えるの楽かも…今回は顔見せ程度だったけどこの分だと早めに会敵しそうではある。
  • ワンピース
    前回殴る直前でヒキに入ったので殴れないと思っていたが、キチンとサターンを殴ってくれた。くまは無茶苦茶にキレてそうだがただの根性でここに来れたわけではないらしい。こういうとこ意外と説明したがる漫画だよなぁ。
    そしてなんやかんやあってバスターコール発動。作中で出てきたのはオハラとエニエスロビー以来?映画でもなんかやってた気がする。今更中将が数人来てもという感じなのでまぁここでサターンと黄猿を倒す形になるのかな。終盤なだけあって割としっかり話は進みそうになってきた。
  • ヒロアカ
    ページ数がまぁまぁあって安心。デクの悪人もきっちり救うスタンスというのは読者にも作中のキャラにもあまり理解されていない気がするが、まぁこういうのは積み重ねが大事なので最終的にはたぶん報われるだろう。王道の漫画だし…
  • アオノハコ
    選手生命終わり…?もうバスケットはできないってことすか……?
    今までダラダラやってた分シリアス展開に入るか?
  • 呪術廻戦
    ワンピースと違いこっちはしっかり襲撃失敗。まぁこの漫画のクリフハンガーにはもはや慣れっこなので特に驚きもないけど。それより日車に関しては死んだから術式が切れたんじゃなくて「生きてるから(=気絶して)」術式が切れたのでは?という感じもするんだけどどうだろう。でも没収は続いてるみたいだしここら辺はよくわからん。普通に死んでるかも。
    後半ではついに宿儺が虎杖を敵と認識。伏黒受肉くらいから宿儺の虎杖に対する感情が「無関心」2から「嫌悪」3に変わりつつある(そしてそれが将来的に虎杖と宿儺の対立構造の軸になるだろう)とは思っていたので、この展開は個人的にはなかなか熱い。宿儺も虎杖を虐めたり適当にあしらったりするのではなく、肉体的に完全に破壊するという方向にシフトしたので、いよいよ本当の最終決戦といった感じ。伏線とかちゃんと回収してくれるかなぁ。
  • あかね噺
    毎週割とサラッと読んでるのだが、けっこう気になる展開にはなってきた。キャラが増えてきたからなのか今までの積み重ねなのかはわからないけど……オッサンが活躍してるほうが面白いのはやはりワンピースと同じか!?
  • カグラバチ
    団子を食う食わないみたいな話になったときは変なの始まったなと思ったが、割とわかりやすい形で敵との対話→決着を進めてくれて良かった。双城は良い敵役だったね。最初期はいろいろ不安だったが、この編でジャンプ漫画としての個性は確立できたと思う。きっちり満足いく感じで締めたので、連載の今後についてはこれからの展開にかかってるかな?
  • 暗号学園
    たぶんこれがラスボス戦っぽいし、第一話を踏襲していてなかなか綺麗な終わりだったのだが、クラス対抗戦あたりの面白さに比べるとやっぱりちょっと尻すぼみ感はあったかなぁ。まぁきょらりんの笑顔が破壊力高かったので良し!!(??)
  • ツーオンアイス
    なんだこいつキモッッッ!!!4
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今週のジャンプ(2024年6・7号)

今年もよろしくお願いします。
また合併号?まぁ俺も楽できるからいいけど…

  • ワンピース
    ようやく回想終了。冷静に考えればサターンの言う通りくまが動いてるはずもないのだが、溜めに溜めただけあって「まぁあれだけあったら奇跡で動くこともあるよね…」という謎の説得力がある。ニカに関しても正直ワノ国の時点ではかなりポッと出で生えてきた設定感があったのだが、ここに来てサターン・くま・ボニーの因果をうまいこと結び付けているのでルフィ復活にも期待が高まるところ。でもこの話もっと前にやったほうが良かったのでは…?
  • 呪術廻戦
    先週の時点で「これ日車頑張れば反転術式もできるんじゃない?」と思っていたが、どうやら宿儺も同じことを考えていたらしくスパルタ教室開始。そして土壇場で成功!できるんかい!展延はそもそも味方側では五条以外できない1だろうし、反転術式についても「ない腕を生やすなんて芸当はそうできない(石流談)」とも言われていたので、日車もあっという間に「あちら側」の人間になってしまったなぁ。
    しかしその成長スピードをもってしても戦況が苛烈すぎる2のもまた事実。ここでこの才能が散るのはめちゃくちゃもったいない気もするのだが、逆にこの瞬間のための才能ってことなんだろうね。「あらゆる仲間俺たち全員で呪術師(東堂談)」ってことで、仲間がどんどんやられつつも虎杖主体でじわじわ追い詰めていく感じになりそう。
  • アオノハコ
    しばらく流し読みしている間にバスケ漫画になってる。意外とスポ根路線になるのか?
  • グリーングリーングリーンズ
    なんか熱い友情とか築いてるし、意外とスポ根路線になるのか?(2)
  • アンデラ
    もうだいたい集まったでしょと思いながらもキャラ名を出されるとあーそういやそんな奴いたな!ともなる。まぁそれでもあと4、5人くらいかな?たぶん…
  • ウィッチウォッチ
    ネタの鮮度的にはちょっと遅いか?とも感じるが、逆に今の世間のコンテンツ消費スピードが速すぎるのかな。まぁスマホ版も最近出たってことでここはひとつ…
    こち亀とか今やったら苦労するだろうねぇ。
  • 逃げ上手
    最初出たときは面白人間枠だった貞宗もすっかり武人おじさんに。話を進めてくうちに筆が乗ってきてキャラが完成されたタイプかなぁ。そうだったら嬉しい。敵味方とも蛮族みたいなやつ3が多いのでこういうちゃんとしてるキャラはそれだけで好感度高いよね。まだちょっと面白人間入ってるけど…
  • カグラバチ
    なんだかんだ言って味方側はほとんど死なないでしょと思ってたが容赦なく死にまくる展開に。サカモトとかはなんだかんだ味方側はほとんど死なないし、一部の強い奴がじゃれあってる感が強いので、こういう緊張感を出せる漫画は今のジャンプでは割と貴重かも。見せ方もこなれてきたので連載についてもしばらくは安泰でしょう。もうちょっと掲載順上でもいいと思うけど…
  • 暗号学園
    バトルロイヤル開始と思いきや怒涛の勢いでみんな脱落してあっという間にタイマンに。やっぱりここがクライマックスなのかな。とは言えいろはvsきょらりんはもとから構想していた最終決戦4だと思うので、ちょっと駆け足だったけど大団円になりそう?
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今週のジャンプ(2024年4・5合併号)

たぶん今年最後の記事。いろんなことを書こうと今年発足したこのサイトだが、気づいたら今週のジャンプ感想ブログと化していた。

  • 呪術廻戦
    斬撃が没収できないままなし崩しで始まってしまった集団戦。細かいことはさておき、こういう展開自体は結構好みかも。日下部の独白のとおり即死攻撃がいつ飛んでくるかわからないという恐怖の状況である1
    ついでに先週の予想どおり日車と虎杖の回想もあったわけだが、やはり似た者同士というか、「自分が許せないので死ぬ」というタイプだった。ラストはいよいよ死臭が濃くなってきたがなんと土壇場で覚醒して領域展延を習得。高羽もそうだが、凋落した御三家に対して新世代で1級-特級クラスがポンポン出てくるという構図が露骨になってきたなぁ。
  • ワンピース
    「回想は今週で終わりかな」みたいなことを毎週書いてる気がする。とりあえずこの漫画でここまでガッツリ生い立ち~死2が描かれるキャラは初めてか?別にメインキャラでもないわけだが…ともかくヒルルクやおでんに比べると感情移入しやすい(根っこは本当にただの善人なので)ので、死なないでくれ!という気持ちは割とあった。ワンピの過去キャラっぽく荒々しく冒険に生きたり啖呵を切ったりするタイプではなかったが、運命に翻弄されつつも強く生き抜いた等身大のキャラだったね。回想は今週で終わりかな。
  • ヒロアカ
    ようやくデクvsラスボス開戦。ここに来るまでにまぁサブキャラ含めすべて拾い切った感があるので、さすがにこれで終わりだろう。来年中に終わるかはわからないけど。
  • キルアオ
    もう普通にコメディ多めのラブコメになってきた気がする。実は今の連載陣だとロボコに次ぐレベルでギャグやってるんじゃないか?
  • ツーオンアイス
    センターカラー。けっこう駆け足だしそんな長く続くとも思ってないのだが、スポーツも情緒も結構丁寧に描いてるのでグリーンズとアオハコよりは割と楽しめている。まだまだ描きたいものはありそうなのでそこら辺を見せ切ってくれるかどうかに期待。
  • 逃げ上手
    シオマネキ腕はドーピングコンソメスープのセルフパロか?それともドリトライへの意趣返しか!?
  • カグラバチ
    戦闘中モノローグをやるのは呪術っぽく(もっと言うとハンターハンターっぽく)してるのか?まぁでもそこらへんほど理屈っぽくはないのでちょっとフワフワしてる感じになってるかな。割とフィーリングでやってる気はするのでまぁこの辺の説明は適当に読み流してもいいかもしれない。
  • 暗号学園
    全員集合のバトルロイヤルでクライマックスっぽい展開。今までも最終回っぽい展開は(フェイントとして)何回もあったけど、西尾維新の手のひらに乗せられているような気も…

 

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