あの(クソ難しい)『SEKIRO』が映画になった!
ファン層の濃いフロム・ソフトウェアのゲームの映画化ということで絶賛寄りになるのかなと思いきや、蓋を開けると世間的な評価は割といまいちな印象だが、自分は結構楽しめた。ただいまいちな部分も割と理解できる感じで、色々ゲームのシーン再現とかをやろうという気概はあるのだが、そのせいでストーリーとして一本芯が通っている感じもなかったので、PVというか名シーン集というか、そういうとっ散らかり方はしていたかなとは思う。その一方でゲーム内では見られない葦名の国の描写や、ラスボス撃破1後の九郎と狼の行脚とかはアート系映画っぽい雰囲気もあり、割と凝ったものが見られて個人的には満足だった。ただ結果としてゲームの描写もストーリーも中途半端になっちゃった感は否めないかな。
じゃあ中途半端だったならエンタメかアートのどっちに振れば良かったのか?ということになるが、個人的にはもっともっと尖った作風にしても良かったかなぁとは思った。フロム・ソフトウェアのゲーム自体尖った作風なんだし、ファンの年齢層的にももうちょっと冒険しても受け入れてくれたんじゃないかなとも思う。ただそういう作風にすると今度は競合が『もののけ姫』2とかになるが…
とは言ってもあくまでテレビゲームの映画化なので、普通にエンタメに振り切ってMAPPAの呪術並にチャンバラでヌルヌル動いて決め台詞ドーン!でもうおおおお!とはなりそうではあるのだが、そうではない部分を見せてくれたからこそ「こういうのでいいんだよ」に迎合しない部分ももうちょっと見たかったかなとは思う。作り手が受け手側の「こういうのでいいんだよ」に寄り添いすぎると独創性のない3ものになりがちだし、繰り返しになるけどフロム・ソフトウェア自体があまりそういったものに迎合しないスタイルだからなおさらね。