機動戦士Gundam GQuuuuuuX (TV放映版)

あれよあれよとTV放送も終わったのでけじめとしてちょびっとだけ。
落ち着いた頃に公開しようと思ってますが記事自体は放送終了の翌日に書いてます。

総評
先行上映版の『Beginning』での感想でもちょっと懸念していたとおり、初代(とゼータ)の仮想戦記部分はそれなりに楽しめたのだが、本作オリジナルの部分(マチュ・ニャアン・シュウジ周り)との食い合わせがあんまり良くなく、特に最後のほうはそこまで入れ込めなかったかも。尺も無いので急いで畳んだ結果、シンエヴァ1と同じく怒涛の解説で無理矢理終わらせた感が出てしまったのも残念。全体を通して瞬間最大風速を重視している作りだとは思うのだが、謎や考察は個人的には割とどうでも良かったので2最初からエヴァみたいなのは諦めてお祭りエンタメ路線を早々に確立してくれたほうが好みだったかな3
ただそれでもやはり作画やメカデザインは素晴らしいもので、「今回だけのコラボ」としてのスタジオカラーの作風も(良くも悪くも)出ており、地上波番組としてはかなりリッチな体験だったと思う。12週連続でスペシャル番組を見た感じだった。

メカデザイン
メカオタクとしては触れておこうと思う。
前半に登場したデザインは奇抜なものが多く、特にゲルググ (GQ) のような思考実験的メカは作品自体のコンセプトとも嚙み合った面白いアプローチだった。後続はあんまりそういうものが無く残念だったが、総じて手堅いアレンジ(特にジオン系)といった感じで、原点の大河原および富野デザインの偉大さを再確認した部分もあったり。

ほか気に入ったメカ
赤いガンダム(山下いくと)
月刊ニュータイプ4に載っていた山下氏のインタビューによると、初代ガンダムのそれまでのスーパーロボットと比べた「ひょろさ」を強調したデザインとのこと。先祖の特徴にフォーカスした結果、現代では「異形のガンダム」として蘇ったというなかなか面白い出自だと思う。顔もちょっとゴテゴテしててグロテスクだが、俯瞰の構図では威圧感があってカッコ良かった。最終的なポジションとしてはなんか中途半端な位置に落ち着いてしまった感もあるけど…

サイコ・ガンダム(前田真宏)
これまた異形のガンダム。顔が無かったり異常な数のダクトが頬に付いていたりで、ガンダムとしての「不気味の谷」を追求したデザインかも。ゲストメカ+巨大+ビックリギミックありでキット化はハナから視野に入れてなさそうなのも潔い。

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